糖質制限のしくみ | 糖質制限の基礎知識

糖質制限のしくみ

糖質制限が効く仕組みを確認していきます。
ではまず糖質の説明からしてみましょう。

糖質とは?

三大栄養素は 糖質・タンパク質・脂質 です。

糖質とは、穀物や芋類に多く含まれており、炭水化物から食物繊維を除いたものです。糖質は体内で吸収が可能なので、活動するエネルギー源となる栄養素で、主なものに、でんぷんや糖アルコール、オリゴ糖、等があります。
※炭水化物は、人間が消化吸収可能な糖質と消化吸収することのできない食物繊維の2つから生成されています。
※ちなみに糖類というのは、糖質のうち砂糖やブドウ糖などの単糖類・二糖類を言います。糖類は血糖値の急上昇の原因となります。

スポンサーリンク

糖質が脂肪になる仕組みは?

糖質により体内で中性脂肪が生成されます。しかしながら、この場合の割合は僅かと言われています。このような摂り過ぎた糖が脂肪になるという説よりも、大きな要因として考えられているのは、糖の過剰摂取で起きる※グリコーゲンの分解です。糖の利用が盛んになり、そのせいで、脂肪をエネルギー源として利用する率は少なくなってしまいます。そのため、体脂肪が使われることなく体内に蓄積されたままとなります。
※グリコーゲンとは、人間を含む動物が持つ糖質の貯蔵システム。主に筋肉や肝臓で糖を貯めたり使ったりする。

そしてこの際に同時に起こるのが、糖摂取によるインシュリン分泌です。インシュリンは分泌されればされるほど、体内脂肪の分解を抑圧し、血中内の余剰脂肪を脂肪細胞に取り込む働きをします。

またもう一つ怖いのは、糖質による偽の空腹感ですが、次項にて説明します。

偽の空腹感が起こる原因は主に2つ

1つめは、炭水化物などの糖質中心だった場合、急激な血糖値の上げ下げが起こること。
炭水化物だけの食事をとると、急速に血糖値が上昇し、その後に急下降します。こういった血糖値の急速な上下により脳が空腹と誤解してお腹が空いたと感じてしまうことがあります。そのような理由から炭水化物などの糖質のみの食事はあまりおすすめはできません。

2つめは、視覚で喚起される偽の空腹感。
食べ物を目にしたとき、実際にはお腹は空いていないけれど空腹を感じてしまう現象です。現在では、実際の飲食店の他にも、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSで美味しそうな食べ物や珍しい料理を沢山目にします。このような状況を、フードポルノと言ったりもしていますが、インターネット上の写真でも食欲を刺激されて偽の空腹感で、何か食べたくなった方も多いと思います。

糖質制限で体重が落ちる仕組みは?

説明してきたように、糖質制限により、血糖値の急上昇を防ぎ、インシュリンの分泌を抑えると体内に脂肪が蓄積されるのを防ぐことができます。

また、糖質制限で糖質摂取を抑えることで、エネルギー不足を補うため、体内の中性脂肪や体脂肪をエネルギー源として使い始めます。また、糖質摂取が減ることで消費されずに余った糖質が脂肪に変わることも少なくなるので太りにくくなります。

まとめると…
糖質制限で血糖値は上がりにくくなり、かつエネルギー源として脂肪が消費されやすくなるためダイエット効果が期待できるのです。
また、偽の空腹感の軽減もできますので、ダイエッターには喜ばしいことではないでしょうか。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする