糖質をたくさん摂ると、体にどのような影響があるのでしょうか?
その影響は、血糖値と大きく関係していました。
食後高血糖とは?
糖質を摂取すると、食後に血糖値が急激に上昇する、食後高血糖という状況になります。
人間の体には、血糖値を一定に保とうとする働きがあり、その役割を担うのがすい臓から分泌されるインスリンです。
食事でとった糖質は体内でブドウ糖に分解され、ブドウ糖が血液中に増えることによって血糖値が上昇します。
食後高血糖により血糖値が上昇することで、インスリンが分泌され、血糖値を下げる働きをします。
インスリンが血糖値を下げようとする働きとして、
1.活動のためのエネルギー源として、ブドウ糖を筋肉細胞や肝臓に送り込みます。
2.筋肉細胞と肝臓に蓄積できなかったブドウ糖を中性脂肪(体脂肪)として脂肪細胞に蓄積します。
以上の働きにより、余ったブドウ糖が体脂肪となり、肥満の原因となるのです。
肥満は、心筋梗塞や高血圧、糖尿病、脳卒中などあらゆる病気のリスクを高めます。
血糖値をあげるのは糖質だけ
三大栄養素である、糖質、たんぱく質、脂質のうち、血糖値をあげるのは糖質だけであることがわかっています。
糖質はとればとるほど血糖値をあげてしまいます。
食後血糖値を上げないようにするには、糖質を控え、血糖値をあげないたんぱく質、脂質を摂ると良いのです。
肥満の原因は脂肪ではなくて糖質だった
糖質制限の効果が認められるまでは、肥満の原因は脂質であると考えられていました。
脂ものを控え、カロリーを抑えるというのがダイエットの主流でしたが、最近の研究のより、肥満の原因は脂質よりも糖質であるということがわかりました。
肥満を防ぐためには、摂取する糖質の量を減らし、インスリンの分泌を抑えることが重要なのです。
血糖値を上げない糖質もある
糖質が血糖値を上げると説明しましたが、実は血糖値を上げない糖質もあります。
それは、
・糖アルコールの中のエリスリトール
・6種類の合成甘味料
など。
エリスリトールは、血糖値を上昇させないだけでなく、カロリーもゼロなので、安心して使える甘味料です。
厚生労働省が認める甘味料は6種類あり、これらは血糖値を上げませんが、1日の許容量も決まっているので、摂りすぎないように注意しましょう。